動画制作、知識ゼロからのスタート【広報紙と動画の連動企画開始】
こんにちは。
猿払村企画政策課の“ちひろ”です。
今回は、広報担当5年目職員が教える『広報のウラ側シリーズ』第6弾です。
広報作成の裏側を知っていただき、違った視点で楽しんでいただければと思います。また、同じように広報紙の作成業務に携わっている方には参考になれば幸いです。
これまでの記事はマガジンにまとめてありますので、そちらもぜひご覧ください。
さて、今回は「広報紙と動画の連動企画」について。企画の立案から決定まで、初めて動画制作に挑戦したときの苦労や改善点などをみなさんにシェアしたいと思います。
誰でも簡単にできる料理を紹介
毎月発行している広報猿払には、猿払村の美味しい食を紹介する「食の足跡」というコーナーがあります。そこでは主に、村内のお店で食べられるものや、村の特産品を取り上げています。
2020年6月号では、新型コロナウイルスの影響により外出が自粛され、おうち時間が増えたことをきっかけに、自宅で簡単に作ることができる料理を紹介しました。そのときの記事がこちら👇
紹介する料理の選定については、「少ない材料で簡単にできること」「猿払村の特産品を使うこと」の2つの条件で、村で働く管理栄養士の方に相談しました。その結果、この時期は牛乳消費が促進されていたことから村の特産品である「さるふつ牛乳」を使用した「ミルクもち」を紹介することになりました。
「誰でも簡単に作れる」ということを伝えたかったので、当時社会人デビューしたばかりで料理経験の少ない、18歳の藤田くんに実際に作ってもらいました。
ふじた るい
当時18歳。現在は、小学生の頃から始めた野球の経験を活かし、猿払村公式noteで「健康な身体のつくり方」マガジンを更新中!
材料や工程のレシピはもちろん、栄養価を掲載したり、藤田くんの料理への意気込みや終わった後の感想、管理栄養士の方からのひとことを掲載するなど、ただ単に紹介するだけでなく、「作ってみたい」「自分でも作れるかも」と思ってもらえるような工夫をしています。
紙面では伝えられない情報を動画でお届け
2ページという限られた紙面では、調理の工程やポイントなど、詳しく掲載できません。そこで、より詳しくわかりやすく伝えるために動画を作ることにしました。
動画では、実際に調理をした藤田くんに調理の工程やポイントを話してもらい、話した言葉全てに字幕を付けました。
また、オープニングやカットインに紙面でも使用している枠と同じものを使い、「食の足跡」コーナーのメイキングということをわかりやすくしてみました。
「詳しくわかりやすく」を目的に制作した動画ですが、慣れない手つきで奮闘する藤田くんを見ることができる楽しい動画にもなったのかなと思います。
ただ、初めて動画制作をしたということもあるので、ぜひ、温かい目で見ていただけると幸いです。
初めての編集作業
編集には「Adobe Premiere Pro」を使用しました。動画の制作はこの時が初めてだったので、Premiere Proを起動するのももちろん初めて。
起動しても「プロジェクト」って何のこと?「シーケンス」なんて聞いたこともないんだけど!と用語が全然わからず…本当に動画作れるのか?と不安でした。
ゼロからのスタートだったので、「公式に頼れば間違いない」と思い、Adobeで公開している「Premiere Proことはじめ」という初心者向けの解説記事・動画を見ながら勉強しました。
編集作業をして感じたのが、デフォルトのワークスペース(画面配置)が使いにくいということ。しかし、使い始めたばかりで、そもそもどう変えたら使いやすくなるのかがわかりませんでした。
そこで参考にしたのが「Premiere Proワークスペース設定方法【最強の画面配置で効率2倍アップ】」というこちらの記事です。
ここで紹介されているおすすめどおりに変更したら劇的に使いやすくなりました!ワークスペースで悩んでいる方や、始めたばかりの方はぜひ参考にしてみてください。
ちなみに私が今設定しているワークスペースはこんな感じです。
これからも「食の足跡」コーナーのメイキングとして動画を投稿していきたいと考えていたので、今後も使い続けられるようなオープニングを作り込むべく、動画の作り方について様々なサイトや動画をみて勉強しました。そうしてできたオープニングがこちら。
「Adobe After Effects」を使用して、文字を書き順で一文字ずつ出現させるアニメーションを作りました。文字はただ出現させるだけでなく、音に合わせて出るようにこだわりました。頻繁に編集するわけではないので、正直、どうやって作ったのかは忘れてしまいました…使い回せるオープニングを作ってくれた過去の自分に感謝です。
動画を作ってみてわかったこと
①とにかく時間がかかる
イチから動画を制作することの大変さを身をもって感じました。毎日投稿しているYouTuberの方は本当にすごい…
②素材が残念だと編集が難しい
最初は、動画編集のことを意識せずに撮影してしまいました。そのため、字幕を入れるためのスペースがなく、調理しているシーンと字幕がかぶってしまったり、手持ちの撮影で補正してもだめなくらい手振れしてしまっていたり…編集するまで気づけなかったことがたくさんありました。
この反省を活かして、ふるさと納税のイベント用に制作したこちらの動画の撮影は、全体が映る固定カメラと、手元のアップを撮影するカメラの2台体制で挑みました。初めて制作したときの動画よりは見やすくなったのではないかと思います。
動画を活用した広報活動
今まで動画にしてきた「食の足跡」コーナーのメイキングのほかにも、紙面だけでは伝えられない情報を伝える手段として動画を活用していけたらと考えています。毎回凝った動画を作っていくのは難しそうなので、まずは、行事の様子がわかるような短い動画をSNSに投稿するなどできることからしていきたいと思います。