3年連続の快挙!北海道広報コンクールに入選しました!
みなさんこんにちは!
猿払村で広報を担当しています“ちひろ”です。
今回は、広報担当としてかなり嬉しいできごとがあったので、みなさんにシェアしたいと思います!!
北海道広報コンクールの結果発表!
自治体広報界では、毎年「広報コンクール」というものが開催されています。「広報コンクール」とは、自治体で発行している広報紙の中から、優秀な作品を表彰するものです。まずは、都道府県単位で行い、そこで特選を受賞した作品が全国コンクールに推薦されます。
「広報紙(都道府県・政令指定都市部、市部、町村部)」「1枚写真」「組み写真」「映像」「ウェブサイト(広報紙と同)」「広報企画」と様々な部門があります。
今年の北海道広報コンクールの応募総数は、136点、65団体でした。
猿払村は「広報紙 町村の部」に令和4年9月30日に発行した、広報猿払10月号を応募したところ…!
━━━━━*\なんと!/*━━━━━
✨入選✨をいただきました!!
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ありがたいことに、今回で3回目、3年連続の入選となります!
担当としては、今までにない結果を残すことができ、本当にうれしく思っています。
入選した広報猿払10月号の内容
この号では、「猿払村を支えるホタテ漁業」として特集を組み、ホタテ漁の歴史や、漁師の仕事について6ページにわたり掲載しています。
なぜ漁業の特集にしたのか
猿払村は漁業が盛んで、なかでもホタテは日本有数の漁獲量を誇っています。平均所得が高いとメディアで取り上げられることもありますが、過去には「日本一貧乏な村」と揶揄された時代もあり、先人たちの努力のおかげで今があります。
この歴史について、現在では、小学校の授業の一環として習うこととなっていますが、数年前までは授業で習うことはありませんでした。
そのため、漁師として働いている方でさえ、話を聞いてみると「過去のできごとはなんとなくしか知らない」ということも少なくありません。
ホタテ漁が盛んな今の時代しか知らない人へ、猿払村にも苦しい時代があったこと、現在に至るまでたくさんの努力があったことを知ってもらい、村民に村への愛着や猿払村のホタテに誇りを持ってもらいたい、そしてこのできごとを忘れずに語り継いでいってほしいという想いからこの特集を組みました。
特集の内容や編集のこだわりポイント
広報猿払の2~3ページ目では、漁業の歴史を掲載しています。こちらは、村に残る資料を基に作成しました。
今回の内容だと、写真を使用する場面があまりなく、歴史紹介なので、どうしても文字が多くなってしまいがちです。視覚的にわかりやすくするために、年表を掲載するなどの工夫をしています。
また、歴史の内容ということで、事実を伝える記事のため、しっかりとしたイメージとなるように装飾は控えめにしています。
4ページ目には、村在住で当時の様子を知る数少ない貴重な方へのインタビューを掲載しています。
お話を聞き始めた頃には明るかった空が、終わったときにはいつの間にか真っ暗になっていて、時間を忘れてしまうほど興味深いインタビューとなりました。資料では知り得なかったリアルなお話をたくさんしていただいたので、1ページという限られた範囲にどれだけの情報を掲載するか、取捨選択にかなり悩みながら編集しました。
体験談ということで、説得力があり当時の人々の気持ちが伝わるような記事になったのではないかと思います。
5ページ目には、現在の漁業を支える猿払村漁業協同組合の方へのインタビューを掲載しています。ホタテ漁の現状や安定した収入を得られるためにやっている仕事、漁業や漁師の方に対する想いをお聞きしました。
6~7ページ目には、これからの漁業を担っていく若手漁師へのインタビューを掲載しています。漁師になってからわかった仕事の大変さや仕事に対する想いのほか、ホタテ漁がある日の1日の仕事の流れをお聞きしました。
このページは、これからを担う若手漁師の記事ということで、「若さ」と「未来」という明るいイメージから、海の波をイメージした塗や網をイメージしたフレーム、船のイラストなど装飾を多めにしています。
特集全体では、海で連想する「青色」を基調としてデザインしています。この色は、村勢要覧でも使用している馴染みのある色です。全体の流れとしては、「過去から未来へ」を意識した構成としています。
また、特集ページ以外にも、毎号掲載している各コーナーでも、特集と連動して漁業の関係の内容としています。
高齢者と中学生にインタビューするコーナー「紡ぐ時代」では、漁師の方へのインタビューを掲載。(画像上段)
クイズや間違い探しなど、誰でも楽しめるちょっとした暇つぶしを掲載するコーナー「今月のお楽しみ」では、水産クイズを掲載。(画像下段)
猿払村にある食を紹介するコーナー「食の足跡」では、猿払村産ホタテを使用したホタテカレーを紹介。
また、表紙には、朝日とともに出港する漁船の写真を使用しています。
こちらの写真は、猿払村で地域おこし協力隊として活動するカメラマン、春日井友也隊員よりご提供いただきました。
反省点・今後の広報紙について
現在の漁業の問題や課題、そのために行っている取り組みなど、「現在・未来」に関してもう少し掲載できていれば、より深い特集になったのではないかと思っています。
広報コンクールの受賞作品を見ると、「問題提起」の記事が多い印象です。コンクールで賞をとることが目標ではありませんが、今後は、問題提起型の特集も作成し、村民の方々に猿払村のことを考えていただくきっかけを作っていけたらと思います。
今までやってきた仕事に良い評価をいただくことができ、今後のモチベーションにもなりました。コンクールで賞を取ることを目指して作成しているわけではありませんが、毎年、自信をもって応募できるような広報紙を日頃から作っていけたらと思っています。
今後ともよろしくお願いします。
あわせて読んでほしい記事
▼前回入選した際の記事
▼猿払村のホタテに関する記事