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地域行事『神社祭り』

はじめまして、猿払村の地域おこし協力隊山口です。
現在役場の夏いちごプロジェクトに携わりながら、私がここ猿払村に移り住んでからそろそろ1年が経過しようとしています。

北海道千歳市出身の私は今まで函館、白老、札幌と北海道の南側を転々としてきて、今回初めて最北端の村へ。

チャレンジ精神で始めた地域おこし協力隊ですが、幸いなことに仕事もプライベートも充実した非常に楽しい毎日を過ごしております。そんな最北端の村での暮らしを発信できればと思い、私から見た猿払村の面白い・変わったところを綴っていこうと思います。

ちなみに、役場の夏いちごプロジェクトのことやプロジェクトにおける仕事のこと、私自身の詳しい自己紹介については記事があります。そちらも気になる方は是非ご覧になってください。


アドベンチャーワールド「猿払村」


まずは「猿払村」を簡単にご紹介します。

よく「猿払(さるふつ)村」というと読み方がわからないと言われるのですが、わからなかった方、落ち込む必要はありません。

北海道はアイヌ語の名残があるので読み方が難しい地名が多いんです。

例えば倶知安(くっちゃん)、長万部(おしゃまんべ)、女満別(めまんべつ)、入境学(にこまない)、上士幌(かみしほろ)、足寄(あしょろ)、興部(おこっぺ)、知方学(ちっぽまない)・・・etc・・・

北海道民ですら知らない地名もたくさんあって、私の母は最初「さるオム」と読んでいたくらいです。


北海道の南から一気に北側へ。札幌から猿払の移動距離なんと333km。


そして猿払の語源はアイヌ語のサラブツから来ていて、葦の多い河口という意味になります。
はい、そうです。猿とは何の関係もありません。これもよく言われます。

そんな猿払村ですが、実際川や沼などの湿地帯が多くあり緩やかな流速で蛇行した川がオホーツク海に流れ出ています。
また「村」として北海道内で一番広く、しかし人口は2700人程しかいないので590㎢もの面積の8割程が手つかずの大自然のまま残っています。
そのため豊かな水産資源に恵まれていて、酪農業も盛んです。


ある晴れた日の海。道の駅さるふつ公園からオホーツク海が一面見渡せます。
この平坦な土地で、長く続く直線道路が多いのでドライブに最適です。
猿払村マスコットキャラ「さるっぷ」。
ほたての冠、牛柄の模様、口角の上がった口など、マスコットとしての完成度は割と高め。

ふと思い立ってドライブに出かけたりすると、人に会うより鹿や牛、きつね、熊、オジロワシなどの野生動物に出会う確率の方が高いです。ナビに載っていない「なんだこの道は・・・?」というような道もざらにあります。

他にも幻の魚と呼ばれる「イトウ」の生息地であり釣り人にとっての聖地と言われていますし、またこの広大な牧草地の景観からライダーにとっての聖地ともいわれています。

このように色々情報が溢れているんですが、とにかく私にとっての猿払村を一言で表すならば

アミューズメントパークにあるようなアドベンチャーワールドそのもの

という感じです。


鬼志別神社祭り

そんな大自然すぎるところが魅力的な猿払村ですが、それについてはまた別の機会にもっと詳しくお伝えします。
今回は、人口密度の低いこの猿払村で、村民が一点集中するような神社祭りなるものがつい先日ありましたので、そのお祭りで感じた猿払村のちょっと不思議なところをお伝えしようと思います。

6月22日、宵宮祭当日の村はお祭りムード

今までコロナ対策で控えていたこの神社祭り。開催は3年ぶりで、宵宮祭は17時〜19時までと短縮開催でしたが
「こんなに村民いたんだな?!」
というくらいの人が集まっていました。私も役場での仕事が終わって18時頃に立ち寄った際には露店の商品はすべて売り切れ状態・・・

露店の規模は小規模だったとはいえ17時開始そうそうに完売したのだとか。

そんな私を不憫に思ったのか、役場の方が境内まで案内してくれてなんと境内の中で食事をサーブしてもらいました。一瞬「バチ当たりなのでは?」と思わないでもなかったのですが、オードブルのお裾分け、美味しくいただきました😋

境内の中には神様へのお供え物がたくさん。ライトアップも幻想的できれいでした。


こういう行事があった時の村民の反応が私には不思議で、とにかく早くに集まって嵐のように去っていくという印象です。だいたいの村民が漁業か酪農業に携わっていて朝早く出勤、夜遅くは外へ飲みに繰り出すというよりも家の中で飲み会団欒をする文化があるからかなぁと思っています。
そしてそのせいか酒豪が多いような気もします(笑)

宵宮祭の次の日は本祭で、本祭では村内を神輿が練り歩きます。

神輿は神社から出発して休憩もとりつつ、6~7時間かけて村内を歩きます

この神輿が近づいてくると家から人が出てきてお賽銭箱にお金が入った封筒を入れます。すると神輿はそのお賽銭をもらった家の前で神輿を持ち上げた後に獅子の舞が始まり、家主は最後に頭をカプリと噛まれます。
これはお布施をくれた家の人に噛みつく=神がつくということから来ていて、とても縁起のいい意味らしいです。


ちなみに後程気になって鬼志別神社に祭られている神様を調べたところ


天照大神(アマテラスオオミカミ)・・・言わずと知れた八百万の神の最高位
厩戸皇子尊(ウマヤドノオウジノミコト)・・・後の聖徳太子
三吉大神(ミヨシノオオカミ)・・・秋田県発祥の神様。勝利成功、事業繁栄 
                 の神様
熊野久須比命(クマノノクスビノミコト)・・・簡単に言うと、天照大神の5人
                      目の子ども

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


という層々たるメンバーが祭られていました。あの時背中向けて御飯食べてすみません。


そして後日、私はあの神社祭の日にもたらされたものに気づきました


・・・真っ赤に腫れた虫刺され・・・

やられたぁ~~


まぁ、夜のいい時間に森のそばにいたので当然と言えば当然ですね。
この腫れが疼く度に、あの時のお祭りの雰囲気も相まって
「あぁ、夏だなぁ~」
と風流さを感じます。

皆様も夏場の虫刺されには十分ご注意ください。



次回、気ままに執筆予定

今回は、伝統ある地域の神社祭りについてご紹介しました。
もしご興味がありましたら他の記事や地域おこし協力隊のSNSなども覗いて頂けたら幸いです。

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今後も猿払村での暮らしを通じながら、自分にとって楽しい!面白い!と感じたことを発信していきたいと思います。

それでは最後までお読みいただいてありがとうございました。
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次回の記事は8月の予定。その時にまたお会いしましょう。