実はすぅんごいんだぞ、猿払産夏いちご!~ラグジュアリーホテルのレストランのデザートに添えて~
こんにちは、地域おこし協力隊の山口です。少し前のお話になるのですが、以前の半期振り返りの記事を皆様覚えておいででしょか?
この半期振り返りの際に猿払産夏いちごがラグジュアリーホテルのレストランにも出されているというお話をしましたが、今回はそのお話を少し掘り下げようと思います。
5つ星ホテル「ザ・キャピトルホテル 東急」
今回ご縁があって猿払産夏いちごを提供した先が
ザ・キャピトルホテル 東急さん
なんと国会議事堂徒歩圏内にある、要人御用達の5つ星ホテルなんです。
私にはおそらく一生縁のない、雲の上にある存在のホテルさんです笑
こちらの中国料理のコースで
デザートの一部として使用された猿払産夏いちご。
夏いちご自体が今まで加工品向けの品種という事情がある中で、
甘味と酸味のバランスが整った北ポムムを
気に入っていただけたと聞いています。
なぜこのようなラグジュアリーホテルのレストランに
こんな田舎の夏いちごが?
と疑問にお思いになった方も多いでしょう。
改めてこのご縁に繋がった経緯を考えてみました。
ルァラル・コア
実はこちらのホテルさんは稚内市にあるルァラル・コアさんという会社さんからご紹介を受けました。
https://www.instagram.com/ruralcore_/
こちら、ルァラル・コアさんとの出会いは遡ること1年前。
施設園芸調査研究事業という名前で
この夏プロの土台が始まってしばらくたってからのこと。
当初はまずここ猿払村で「そもそもいちごが栽培できるのか?」という検証のためにプロジェクトは動いていました。
多くの苦労と課題を乗り越えながらも、
ここ猿払村でもいちごができる可能性はある!
となった際、ルァラル・コアさんの方からコンタクトがありました。
「同じ想いで一次産業に臨んでいる人がいる」
ただいちごを作っているわけじゃない。ただそれを販売するのではない。
また、ルァラル・コアさんも同じ宗谷地方でハウス栽培をしながら、
そもそも農業に馴染みのない地方で農作物を育てることの難しさや
そういった農作物の販売についての苦労をよくご存じです。
こうした共通点がいくつか重なって、猿払産夏いちごのファンになってくださいました。
ただいちごを販売するという、
マーケティング視点としてのいちごを追求した場合、
おそらくこういった結果にはならなかったでしょう。
確かにこの視点は大切ではありますが、
この視点を追求する他にブランディングとしてのいちご、
つまり「地域のために何ができるか」を突き詰めて考え行った行動
ただいちごを販売することがテーマではない。
それがルァラル・コアさんの共感を生み、
想いを共有してくれて、
ファンになった結果宣伝してくれる。
そういった核になる想いに従って行動していけば、
利益は後からついてくるものだと感じます。
こういった人との繋がり、ご縁の大切さは現場で働いていると
よく実感できます。
これがいち役場のプロジェクト、大きな団体が運営する何かになったとたんにまぁ、なかなかうまくいかない。
上層部の視点が入ることで、つまらない作業に転じてしまう。
「事件は現場で起きてるんだよ!!」
正にその通りだと思います笑
以前の夏プロ記事でも述べました。
猿払の”世界観”を大切にして活動したいと。
猿払がいちご産地だから来たわけではない。
猿払が猿払だから惹かれた。
それを伝える手段としていちごを用いたい。
核となるのはその部分です。
特にプロジェクトの始まりは色々移ろいやすいものです。
何かを始めて続けていくには、芯がぶれないことが一番だと感じます。
少なくとも私が地域おこし協力隊として活動していく上で、
この考えは役場とも共有しながら
プロジェクトを進めていきたいと思っています。
ゆくゆくは猿払が夏いちご産地として栄えることを願って、
今回の記事は終わりにしたいと思います。
次回は新年明け!2024年1月5日(金)18:00~更新予定
最後までお読みいただきありがとうございます。
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人のご縁って不思議ですね。私自身もプロジェクトに関わって、
ここまでトントン拍子にお話しが進み、フォーブス・トラベルガイドで5つ星を獲得する程のホテルさんでお取り扱いされるようになるとは・・・
と、他人事のように感心しながら見ておりました笑
次回は2024年1月5日(金)更新予定「祝!2024年、新年に向けての抱負」をお送りいたします。次回の更新をお楽しみに!