イチゴの収穫開始! 年間収穫量の目標は!?
みなさんこんにちは
猿払村企画政策課の”しょうた”です
今回は、猿払村が取り組む『新規産業の創出事業編』の第5弾です。
「農業」を新たな産業とするために取り組んでいる「施設園芸栽培調査研究」にて、イチゴや葉物野菜の栽培を行っています。
この取り組みがこちらの記事を通して、少しでも多くの方にお伝えできれば嬉しいです。
これまでの記事はマガジンにまとめてありますので、ぜひそちらもご覧ください。
🤲 「新規産業の創出事業編」の記事はこちらから 🤲
さて、今回の内容は『イチゴの収穫』についてです。
まずは、本題に入る前に・・・
栽培するイチゴの品種をご紹介
イチゴの収穫についてお話をする前に、改めて猿払村で栽培するイチゴの品種についてご紹介したいと思います!
現在、4つの品種を栽培しており、見た目や香り、味や食感など品種によってそれぞれ違った特徴があります。また、主に夏から秋にかけて収穫される「四季成り性」、主に冬から春の低温期に収穫される「一季成り性」など、イチゴの品種によっても栽培してから収穫できる時期が異なります。
※冷涼な気候である猿払村では、夏から秋にかけて「一季成り性」の品種も試験的に栽培し収穫を行っています。
🍓 信大BS8-9(四季成り性) 🍓
〈特徴〉夏の高温期にも高い糖度を保てること、また果実が比較的固く、輸送にも耐えられる
🍓 すずあかね(四季成り性) 🍓
〈特徴〉北海道で生まれた品種で、一粒一粒が大きく収穫量が多くなりやすく、実の形状が安定している
🍓 天使のいちご エンジェルエイト(四季成り性) 🍓
〈特徴〉特徴はその色。通常のイチゴは偽果と呼ばれる部分が赤い色をしてますが、この品種は偽果が白く果実の部分が赤い色になる
🍓 桃薫(一季成り性) 🍓
〈特徴〉最大の特徴は香りにあり、桃のような芳醇な香りがするイチゴですが、香りだけではなく、味もフルーツのように瑞々しい
今年の栽培調査では、これら4つの品種を栽培し収穫を行っています!
さて、それでは本題に!
猿払産イチゴの収穫開始!
3月から猿払村のイチゴ栽培を開始し、3ヶ月ほどが経過しました。
今ではハウス内の通路両脇を覆うように、色とりどりのイチゴがズラッと並び、猿払産イチゴを収穫しています。
村のイチゴ収穫では、一般的に農家さんが使う収穫コンテナではなく、パック詰めを行ったイチゴの出荷用段ボールに緩衝材を敷き、実ったイチゴは地域おこし協力隊員やパートさんの手により、一つ一つ丁寧に収穫が行われ、採れたてのイチゴが収穫箱いっぱいに並んでいます。
猿払村が目指す年間収穫量は!?
猿払村が開始したイチゴ栽培、今後3年間の実証事業を経て地域に適したイチゴの品種選定を行うことはもちろんですが、今後、本格的な産地化に向けて安定的な「収穫量」を確保することも重要です。
そこで、全国平均がおおよそどのくらいか調べてみました!
引用:農林水産省統計〉作物統計〉作況調査(野菜)
全国平均(上図)を見ると、全国的に年々栽培面積が減少してきており、それに伴い収穫量や出荷量も減少してきているようです。それでも、ここ数年間は多少の増減がありつつも、安定した収穫が行われているように見えます。
全国的にも農業における栽培技術の向上や気象データや栽培データの蓄積から活用を行うことが可能なIot技術の発展も後押しし、あくまで個人的な考察ですが、栽培面積の減少に比例しない収穫量や出荷量の維持に繋がっているのではないかと考えます。
では、この全国平均値を村の施設園芸栽培ハウスの規模に当てはめて考えてみます。
【全国平均】
栽培面積・・・5,400ha
収穫量・・・163,000t
1aたりの収穫量・・・約300kg/a
【村のハウス規模】
ハウス規模・・・ハウス2棟(各2a) 計4a
【年間収穫量予想】
300kg(全国平均) × 4a(ハウス規模) = 1,200kg(1.2t)
3年間の栽培調査研究における年間収穫量の目標を立てるならば、やはり全国平均に近い収穫量を見込みたいと考えました。
そこで、まずは栽培調査初年度ということもあり、猿払村におけるイチゴの収穫がどの程度見込めるか未知数であることからも、目標の収穫量は以下のとおりとしました。
猿払村における目指す年間収穫量は・・・
『 1t 』
初年度における年間収穫量の目標は「1t」です!!
まずは目標の収穫量を目指し、今後も猿払村におけるイチゴ栽培調査を進めていきたいと思います!
さて、今回はここまで。
猿払村が目指す「新規産業の創出」第5弾として書いてみました。
次回第6弾も、ぜひご覧いただけると嬉しいです。
それでは、また。
猿払村役場企画政策課 しょうた