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2024年のいちご栽培苗が到着しました!~定植の様子~

こんにちは、地域おこしの山口です。
ついに、夏プロにとって大事なこの日を迎えることとなりました。
2024年栽培用のいちご苗の定植です!
その様子を詳しくお伝えする前に、前回までの記事を以下に載せておきますのでこちらもご一読ください。



2024年は約2,080株を定植!


今年は3月13日、14日の二日間で定植作業を行いました。

いちごのコンサルの方に教わりながら、一つずつ植えていきます

北ポムム約800株、天使のいちご🄬約480株、すずあかね約800株の計2,080株程度の苗を定植。ひとつひとつ手作業で植えていきます。

この定植作業自体もなかなかに時間のかかる作業ではあるんですが、
実はここに至るまでの定植前の準備作業に、
本当に手間暇かけてるんです。


定植前の準備作業その1


まず2023年のいちご栽培が終わったと同時に、
終わりを迎えた苗を刈り取って根っこがからまった土を
手作業でほぐしていきます。

この作業が地味に辛い

寒さで手がかじかんで思うように動かないのもさることながら、
根っこがほんとにとっても固い!生命力の強さを感じます。

このほぐし終わった土に新たに購入した土を盛り入れて、
いちごの苗にとってふかふかの快適ベットを作っておきます。

更にもう1つの棟は冬期間土耕で野菜栽培をしているので、
野菜の根が残った土に耕耘をかけて均一にならした後

平らに整えて転圧をかけます。

その転圧が終わった土地に防草シートを敷き、

いちごの栽培用ベンチを運び入れて固定。

次にいちご栽培用のプランターをベンチ上に並べてひと段落です。

耕耘機の扱いも慣れたもの
ビシッとシートが貼られるととても気持ち良いものです
このベンチ運びは本当にきつかった💦後日すぐに筋肉痛に襲われました
株間を調整してマルチングしたシートに穴を開けていきます


定植前の準備作業その2


そして用意しておかなければならないのは土だけではありません。
栽培ベンチへ養液や水分を送るための潅水装置の準備もしておきます。

冬の間、菅が破裂しないように保温しておき、春になったら始動させます


この装置のセッティングは私たちではできないので、
あらかじめ業者さんに取り付けを依頼しておきます。
取り付け後はちゃんと水が流れるのかの機器の動作確認。
潅水装置に入れておく養液を作成。

ここまでやることリストをつらつらと並べていますが、
なかなか計画通りにいかないことも多いのが物事の常。
今年は育苗の状態も思っていたより悪く、
潅水装置のようないわゆる精密機械も
いつ調子が悪くなるかとヒヤヒヤします。

そして猿払村の場合は役場が管理しているいちごハウスになるので、
12月から3月にかけては当初予算の作成だったり
年度予算の切り替わりのタイミングだったりと
お金の関係がバタバタ立て込んでいます。

更には農業に馴染みのない宗谷地方でありますので、
ハウス資材の到着が遅れる、
予定していた工期より伸びる、
工賃がとても高くついてしまう・・・などなど。
今までこの夏プロの事業を行う中で、
ゼロベースから基礎を作ることの難しさを痛感させられてきました。


定植前の準備作業~最終段階を経て~


さてさて、こうして苦労を重ねて完成した栽培槽は、
雑草の発生や水分の蒸発を防ぐための作業“マルチング”をして、
定植位置に穴をあけておきます。
ここまできてようやく定植作業の下準備が完成です。


いよいよ定植作業が始まります。
いちごの苗をポットから外して、1株ずつ着実に、ちゃんと育てよ~と
念を込めながら・・・

ハウス内の温度は30℃以上💦流石に換気扇をつけて作業にあたります


ちなみに、今回定植したいちご苗の成長記録は録画して
youtube上でお披露目できればと画策中です。
皆様の目にお届けできるように頑張って編集いたしますので、お楽しみに!


どうでしょうか。意外と定植までに考えておかなければならないこと、
やっておいた方が良いことは山ほどあります。

今年に関してはあらかじめ計画を練って早めの行動を心掛けた分、
急な変更があったにせよ
全体としては大幅な遅れもなく進んでいきました。
しかし、この定植後からの不安材料はまだまだたくさん、
挙げればきりがありません。

今年の天気は去年のように猛暑だろうか
病害虫の発生も少なかったらいいなぁ
今年は初チャレンジで差し苗も行うけどうまくいくだろうか
いちごのサイズ調整のスキルも身に着けなければ
販売先での評価はどうなるだろうか・・・

去年は加工用や業務用の小粒サイズの収穫量がUPとなるように
いちご栽培をしていましたが、今年のテーマとして
高級向けで単価の高い、大粒サイズのいちご栽培に力を入れていきます。

各ジャンルごとの需要に応じたいちごを
安定供給して販売を継続したらどうなるか。

栽培だけではなく、販売に向けても考えることはたくさんです。
不安材料もたくさんあるにはありますが、
とにかくやりきったその先の結果を今は楽しみに、
『元気に育てよ~』と気長に待ちたいと思います。

ここまでのサイズ表ができたら素晴らしいですね


次回更新はすみません、まだ未定です!


最後までお読みいただきありがとうございました。
いちごよ、すくすく育て!と思った方は
スキやフォローをしていただけると励みになります。
次回の更新ですが、しばらくの間お休みをいただく予定となります。

実はお伝えするのが遅れてしまいましたが、
2024年4月から地域おこし協力隊としてではなく、
役場職員のいちご担当としてこのプロジェクトに関わることとなりました!!

改めまして猿払村役場、産業課観光商工係の山口です。

つまり、今までは地域おこし協力隊としてあくまで現場側視点から
この夏いちごプロジェクトを語っていたわけですが、

これからは猿払村内での観光や商工の枠組みの中のプロジェクトの1つとしてこの『夏いちごプロジェクト』を語っていくことになりました。

そのために記事の更新ペースや内容を見直して、
改めて現場の地域おこし協力隊員や他役場職員の視点など
幅広い視点を交えながらの記事を更新していきたいと考えております。
そのために、次回の記事更新まで少々お時間いただく予定です。

ということで、皆様、夏いちごプロジェクト共々、
改めてよろしくお願いします!

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