<2シーズン目のイチゴ栽培始動> 定植作業の全貌をお届けしたい!
みなさんこんにちは
企画政策課の"しょうた"です。
本日の内容は『新規産業の創出事業編』第9弾!
猿払村でのイチゴ栽培もいよいよ2シーズン目に突入です!!
そこで、今回のnoteでは”イチゴの定植作業”について綴っていきたいと思います。
イチゴの定植作業を行うまでに・・・
昨シーズンの課題を踏まえ、設備改良!
定植作業のことを綴る前に、まずはイチゴ栽培を行うための準備工程を少々・・・。
猿払村での施設園芸栽培調査研究事業ですが、冬の間はイチゴ栽培を一旦お休みし、葉物野菜の栽培を中心に行なってきました。
2月初旬には全ての葉物野菜の収穫を終え、いよいよ2シーズン目となるイチゴ栽培の開始に向け、ハウス設備を整えていきます。
これらの作業を概ね1ヶ月ほど掛け準備していくのですが、ここで、昨年の栽培で課題となっていたのが、「④廃液を受けるための排水設備」です。
この課題は、昨シーズン当初より抱えてきたもので、結果的に昨シーズン中での解決には至りませんでした。
まず、液肥の排水設備とは何なのか?
猿払村でのイチゴ栽培では、作業性(生育や収穫作業のしやすさ)を考慮した「高設栽培」、また「養液栽培」を組み合わせたイチゴ栽培を行っています。
そのため、地面にベンチを組み立て、その上に培地が詰まったプランターを並べ、養液を送るためのチューブ等を設置します。
各プランターには、2ヶ所の穴が開いており、給液したものが一部廃液として流れ出ますが、その際、廃液が排水設備(樋)を外れ防草シートに落ちてしまい、水分が残留することでハウス内の湿度が上昇、イチゴの実にカビが発生するなどの原因になってしまいます。
このような課題が発生した昨シーズン中も、少しずつ改良を行ってきましたが、完全には解消できずにいました。
そこで、今シーズンの栽培では排水設備を完全改良!
方法は、ベンチ上部にハウス用ビニールを固定、ビニール各所に穴を開けプランターから流れ出る廃液は、一度ビニールで受けた後、廃液がポタポタと樋に落ちるという仕組みを作りました。
試行錯誤しながらも、廃液を受けるための設備が完成!
一部補修が必要なところはありつつも、今のところほとんどの廃液を受け切ることができています。
「培地」の納品が・・・?!
さて、ここからいよいよ「イチゴの定植作業」を・・・
と言いたいところではあるんですが、ここでトラブル発生。
苗の定植には欠かすことのできない「培地」ですが、村で使用する培地は海外で製造されているものを使用しており、国内への輸入に大幅な遅れが出ているとのこと。
培地が到着しなければ、苗を定植させることができない。
しかし、定植が遅れれば昨シーズンと同時期での栽培調査ができず、2シーズン目の栽培調査データが使用できなくなってしまう可能性もあります。
何とか、定植時期は遅らせることなく、代替の培地を用意できないものか、地元JAさんに相談したところ、何と、同メーカーの培地を北海道内で在庫している事業者があり、定植に間に合うよう村へ納品していただけることとなりました!!
昨シーズンもミツバチの購入が中々できず、全て人工授粉に・・・!?
など様々な心配事はあったものの、今回の件が一番ヒヤヒヤしたかもしれません。
無事に培地も納品となり、届いたものをプランターに入れ水を含ませると・・・
こんなに膨らみます!!
いよいよ、イチゴの定植 2シーズン目に突入!!
定植までの準備期間にもいくつか課題はありましたが、無事に「イチゴ定植」の日を迎えることができました。
イチゴの定植は「3月16、17日」の2日間にて実施。
栽培を担っていただいている協力隊を含め計11名もの方が、村のイチゴ栽培「定植」に携わってくれました。
「おてつたび」の受け入れ
また、昨年より継続して行っている「おてつたび」ですが、今回の定植作業にも2名の方が、定植に向けた準備から定植までの作業を手伝ってくれました!
村では、昨シーズンのイチゴや葉物野菜栽培でも「おてつたび」の受け入れを行ってきましたが、参加者の皆さん全員「地域のことをもっと知りたい」「この事業に携わる方と交流したい」という意欲的な姿が非常に印象的で、受け入れを行うたびに「また猿払村に来たい」と言ってくれることが大変嬉しく思います。
この事業による「おてつたび」を通して、少しずつでも「猿払村を好きになる」「猿払村にまた行きたい」と思ってくれる方が増えていけばと思っています。
苗の定植を開始!
いよいよ「苗の定植」ですが、定植する際には、いくつか気を付けなければならない点があります。
このような点に気を付けながら、一斉に苗の定植作業スタート!
この2日間で計1,440株のイチゴを定植。
また、今シーズン栽培するイチゴの品種はこちら!
昨シーズンに引き続き、複数の品種を栽培し、村の気候や栽培方法などに適した品種はどれか検証をしていきます!
苗の定植も無事に全て終了、いまnoteを書きながらほっと一息ついているところですが、ここからが本番ですね。
これからは、定植された苗が無事に実を付け収穫できるよう、また、昨シーズンのイチゴ栽培では様々な課題が残る1年で、それらも改善できるよう「生育作業」を行なっていきたいと思います!
まずは、この定植作業に携わっていただいた皆さんには、本当に感謝いたします。
また、これから2シーズン目のイチゴ栽培が開始となり、今後もnoteや広報を通じて情報をお届けできればと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします!!
本日も、最後までお読みいただきありがとうございます!
今回第9弾にて、令和3年度「新規産業創造編」最後の投稿となります。
いつもご覧いただいている皆さん、令和4年度もどうぞよろしくお願いいたします!