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村内にも広がる“猿払産夏いちご”~これが地域に馴染むってことか!!~

こんにちは、協力隊の山口です。前回は朝採れのいちごが札幌や本州に出荷されている様子をお伝えしましたが、今回は村外だけではなく村内にも広がる“猿払産夏いちご”という観点で、夏いちごプロジェクトの現在をお伝えしようと思います。



7月はイベントが盛りだくさん!

7月~8月は、コロナ規制の緩和もあって村内でもイベントが盛りだくさんの状態!ちょうど夏いちごの収穫量が増える時期とも重なるため、いちごに関しての色々な企画を立てることができます。

特に猿払村は氷に囲まれる期間が長いので、夏に色んなイベントがあるとなんだかすごくワクワクします(笑)

そして突然ですが、
酪農が盛んで質のいい牛乳ができる猿払村で、
さらにいちごが採れるといったら皆さんは何を想像しますか?



そう、いちごとミルクときたらいちごミルクが飲みたい!!


定番ですよね(笑)
機会があればずっと試してみたいと思っていたレシピです。
そんな”絶対美味しいでしょ!”という組み合わせの商品を企画・開発して村内で提供したい!

というわけで地域おこし協力隊員でいちごミルクのレシピを開発。
いちご好きな協力隊員のテイスティングの元、何度か試作を繰り返して完成したのがこちら

猿払村が開村100周年ということもあり
新商品の開発を記念してさるっぷいちごverの販促物も制作しました

夏にぴったり!すっきりした酸味の猿払産夏いちごと
生クリームが濃い!猿払牛乳のハーモニー、
いちご感マシマシのいちごミルクの完成です🍓

さらには猿払アイス(バニラ)との掛け合わせで、猿払産夏いちごのソルベとバイラアイスが2層になったいちごミルクソルベも
猿払乳肉振興公社と共同開発しました。

いちごソルベ部分の製造過程の様子


こちらを7月16日(日)の猿払村観光祭りで販売。

豪華ゲストも来村するこのイベントは人だかりで大盛況!
当日の天気は残念ながら曇り/雨で、売れるかどうかハラハラしていましたが多くの村の方にお越しいただけて、
「頑張ってね」という温かいお言葉もいただきました。
ありがとうございました!!

他にもSNSで
「飲みたかったけど行けなかった」「美味しかった!」「さるっぷ可愛い」
など色々な反応がいただけて大変嬉しかったです。



そして実はこの夏プロが始まって以来、猿払産夏いちごは毎年村内の学校給食にも提供されています。
今年はフルーツポンチとして子供たちに提供されました。

猿払産夏いちごたっぷりフルーツポンチ


また子供たちに
「私たち地域おこしがどのようにいちごを育てているのか」
「いちごはどうやって育つのか」
を知ってほしいと思い、動画を作成してYoutubeにUPしております!
皆様もぜひご覧ください ♪

学校給食への提供以外にも、特別支援学校の生徒さんをお迎えして
収穫~販売までの一連を体験してもらいました


もっといちごに興味を持ってほしい


このように、私たちは村外や村内でのイベント販売や商品開発に力を注いでいますが、ただいちごやいちご関連商品の販売をしているわけではありません。そもそも、単純にいちごを売るだけでは皆様の心にそんなに響かないのでは?と感じていました。

それは、猿払村を含めた宗谷地方ではもともと野菜や果物を食べる習慣があまりなく、いちごに対して慣れ親しんでいない環境があるからです。

国土交通省 北海道の農産物 より

北海道の中でもさらに北に位置する宗谷地方は、99%が飼料作物に適した草地が中心となっている地方です。海産物や酪農作物には恵まれていますが、新鮮な野菜・果物に触れる機会がそれほどありません。いちご狩りなんて、したことのない人も多くいます。

こういったいちごに関しての知識や土台がない中で、ただいちごだけをひたすらにアピールしても暖簾に腕押しの状態になるのではないだろうか?という疑問がありました。

私達の想いとしては
「役場のお偉いさんたちが決めた施策でいちごを作ってるんだねぇ」
という他人事であって欲しくない。
そういったいちご作りがしたいわけではありませんでした。

いちご作りを通じて村民と関わりたい。
村民にとってプラスになることで喜んでもらいたい。
それが自身の楽しみにも通じるものでありたい。

そう思ったのは、随所で感じる猿払村に住む人たちの人柄のおかげです。

今までこの村で暮らしてきて、冷遇も優遇もなく丁度良い距離感で、
でも話してみると意外とクセの強い人が多く
むしろ興味津々で目新しい物好きであり
色んなタイプの人を受け入れることのできる村民性

こんな北側の端にある田舎なのに、想像していた感じとは違う・・・

そういった村民の人たちに喜んでもらってプラスになる活動がしたい。
こういった関わり合いで”猿払産夏いちごの輪”を広げたい。


そんな想いの元、イベントを企画する以外にもいちご本来を理解して楽しんでもらおうと様々な刊行物を作ってきました。

地元スーパーに掲載しているチラシ。いちごの栄養のお話やアレンジレシピ、糖度の高い
いちごの見分け方など色々な情報を発信しています
猿払広報6月号~猿払の夏いちごって何?~
猿払広報7月号~いちごは実はスーパーフード~

色々な刊行物を作製して思うことですが、
何かを広めたい、伝えたい、やりたいと思った時。
人に伝える力って、本当~に大事だと思います。

これからも村外に向けて猿払村の可能性を探るために、猿払産夏いちごの出荷は続けていきます。
でも一番大事にしたいのは、
身近で支えて応援してくれる人たちです。
 

次回の記事は8月31日(木)18:00更新予定


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次回、「いちごといえば、やっぱりいちご狩り!村内初、いちご摘み体験ミニツアー開催!!」をお送りします。


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