見出し画像

2年ぶりの家族全員集合のテト!2年ぶりのハノイ!

こんにちは!
猿払村で国際交流員(CIR)をしています、ベトナム人の「ジュエン」です。

前回のアキアジ釣り体験記事に続き、今回は日本最北の村で家族と離れ離れの旧正月を過ごした感想をお話しましょう。と書こうと思っていたのですが、なんと、家族と離れ離れの旧正月ではなく、2年ぶりの家族全員集合の旧正月になりました!!!
というのは、ベトナムの写真動画撮影という目的で1/23~2/5のちょうど旧正月時期にベトナムに帰国していたからです。撮影したハノイや地元の写真・動画はこれからノート、広報、交流イベントなどでご紹介していきますが、今回のノートでは主に2年ぶりに実家で過ごした旧正月の感想をお話ししたいと思います。

前回の記事はこちらから👇


旧正月「テト」

ベトナム人は旧正月のことを「テト」と呼んでいますが、テトの時期は旧暦に定められるため、毎年変わります。
今年のテトは元日が西暦1月22日になります。
21日(テトでは大晦日)に猿払村役場交流センターで開催したベトナム旧正月交流会が無事に終了し、23日(テトでは2日)に猿払~千歳空港までバスで7時間、千歳空港~成田空港まで飛行機で2時間、夜は東京のホテルに1泊宿泊、そして24日(テトでは3日)の朝、成田空港~ベトナム行きのフライトに乗り、約6時間かけて午後3時ごろハノイに到着しました。ハノイから100km離れているナム・ディン(Nam Dinh)省の実家に着いたのは午後7時でした。移動するのに2日もかかり、本当に長旅でしたが、笑顔で迎えてくれた家族と愛犬を見てすぐに疲れが取れました。去年産まれた姪っ子の顔もやっと見ることができました。可愛くてたまりませんでした。

家族写真の真ん中にある木をご存知ですか?
これは金柑(きんかん)といいます。
ベトナムのテトでは桃の花(北部)、梅の花(南部)、金柑がよく家の中に飾られますが、父は去年桃の花を買ったから今年は金柑の木にしたと言っていました。


テトの定番料理

こちらは帰った日に母が作ってくれたごはんです。
テトの定番料理といえば、バイン・チュン(もち米から作られた日本でいうちまきのようなもの)、ハム、揚げ春巻き、茹で鶏肉、豚肉煮込みのゼリーなど、スナックとしてはカボチャの種、ココナツの砂糖漬けなどです。

どれも美味しかったですが、一番気に入ったのはやっぱり肉のゼリーです。「日本に戻ったら食べることができないからいっぱい食べな」と、もうお腹に入らないぐらいたくさん食べさせられました(笑)。


テトの習慣

ベトナム人は元日~3日の3日間で親戚・友達の家に訪問する習慣がありますが、3日の夜に帰ってきた自分は、次の日に遅ればせながら、みんなの家に挨拶に行きました。コロナ禍で生活が苦しくてそれぞれ色々大変でしょうが、みんなの元気な姿を見てとてもうれしかったです。
ただ、ひとつ嫌なことが!
それは、「彼氏いる?」「結婚相手は?」「早く探さなきゃだめだよ」など、さんざん親戚と近所のおばさんたちに聞かれたことです。数え年で年齢が加算されるベトナムではもう27歳になった自分はとうとう結婚を催促される年になったかと、初めて実感しました。なんかうっとうしい、誰にも何も言われない日本に帰りたい、とそのとき少し思いました(笑)


新春旅行

挨拶や家訪問が終わり、幼なじみと今回ベトナムに遊びに来てくれた日本人の友達と3人で新春旅行に行ってきました。行ったのは「Dia Tang寺」という地元の有名なお寺です。参拝に来た観光客でにぎわっていました。

午後、父と「ビエン・シュアン」という全国でとても有名な地元の春市場にも行ってきました。この市場で何かを買うと、その年は良い一年になると言われているため、色々な地方から人々が集まってきました。この特別な市場の様子を撮影したので、次回お見せします。


バイン・チュンの残念な思い出

バイン・チュンは旧正月の前に作っておいて、旧正月の中で食べる料理なので、帰った時はもう出来上がった状態で、残念ながら作っているところを撮影することができませんでした。
撮りたかったなあ。。。と残念な顔をしていたら、「もう一度作ろうか」、と父が甘やかしてくれました。おねだり作戦が成功しました(笑)。娘のために特別にいつもより多めに緑豆と豚肉を入れて作ってくれた父の姿を見て、涙が出そうになりました。
しかし、残念なことに、父の愛情がぎっしりつまったそのバイン・チュンが空港の入国検査で回収されてしまいました。中身に豚肉が入っているからだそうです(泣)。父には言わないようにしていますが、やはり残念でなりません。



今回の帰国で、久しぶりに家族みんなで旧正月を過ごし、たくさん親に甘えることができましたし、ベトナム紹介の動画もたくさん撮れました。これから仕事でもっと頑張りたいと思えました。
まだ話したいこと、紹介したいことがたくさんありますが、これ以上話したら長文になってしまうので、今回はこれまでとし、次回以降は出身地ナム・ディン省と首都ハノイについて詳しく紹介したいと思います。ぜひお楽しみに!