広報紙って誰のために作っているのか考えてみた【誰のための仕事?】
こんにちは。
猿払村企画政策課の“ちひろ”です。
今回は、広報担当5年目職員が教える『広報のウラ側シリーズ』第3弾です。
広報作成の裏側を知っていただき、違った視点で楽しんでいただければと思います。また、同じように広報紙の作成業務に携わっている方には参考になれば幸いです。
👇 第1弾・第2弾の記事はこちらから 👇
さて、今回のテーマは…
“誰のため”に広報紙を作るのか
ということです。
現在、広報紙作成の体制は、2人で取材を行い、編集作業はページを分けて1人ずつ。私は、特集など、レイアウトや内容を一から考えるようなページを担当しています。
こういったページは、完成のゴールを自分で決めることができます。ということは、自分でこれまでと決めてしまえば、イマイチだったとしても途中であきらめることができちゃいます。
広報紙は毎月決まった時期に発行し、編集の期限が必ずあるもの。期限に追われて忙しいとき「なんでこんなに頑張らないといけないのか」「誰のためにやっているのか」「もうこれでいいかな」と、ふとマイナスなことが頭によぎってしまうことがあります。
上述のように、イマイチな状態で終わらせることもできますが、そんなとき私は、届ける人のことを思い浮かべます。すると、中途半端にしてはだめだ!と気合が入ります。
誰のために作っているの?届ける人って?
私は次のように考えています。
住民のため
公務員の仕事としては当然のことですね。
村の広報紙は、毎月、回覧で全世帯に届けています。読む、読まないは別としても、全世帯に届けているというだけで、ほかにない重要な情報伝達手段だと思います。
「年齢など関係なく村の情報を村民に届ける」ということに関しては広報紙が最適なのではないでしょうか。
村のため
広報紙は、実物でも、データでも残るものです。
そのため、「広報紙=自治体の資料」と考えることもできるのではないでしょうか。
「村のできごと」「〇〇制度」「活躍している村民」など、広報紙では様々な内容をわかりやすくまとめて掲載しています。「〇〇が表彰されたのって、何日だっけ?」と思ったときなど、広報紙を確認すればすぐにわかり、資料として活用できます。
取材に協力してくれる人たちのため
今年の広報猿払9月号(9月1日発行)は、消防の特集です。
取材の依頼をしたとき、快く引き受けてくれて、取材に行った際も、まるで小学校の社会見学かのように丁寧に案内や説明をしてくれたり、資料を作ってくれたり、とても協力的でした。
また、消防士の人手が減っているということもあり、「読んだ人が興味を持ってくれるような記事にしてほしい」という切実な思いも話してくれました。
こういったことがあり、「私は、この人たちのために記事を作るんだ!」とう気持ちになり、作成に力が入りました。
(9月1日に発行するので見ていただけたらうれしいです)
読んでくれる全ての人のため
(かなり大きいくくりにしてしまいました。)
広報猿払8月号では、「GIGAスクール構想」の特集のため、村内の各小学校に取材へ行きました。そのとき、小学生から「これって何の撮影?」と聞かれ、「8月の広報に掲載するからよかったら見てね」と伝えると、「わかった、見てみる!」と興味をもってくれました。
こういったできごとや、広報発行月が夏休みということもあり、広報猿払8月号では、子どもをターゲットにした「夏休み特別号」として、小学生に読んでほしいコーナーには、全ての漢字にふりがなをつけて発行しました。
読んでくれる人がいると思うと、その人にわかりやすいようにと気持ちも入ります。
下の画像クリックで、全ページ閲覧できます。(PDF)
自分のため
広報紙は、毎月成果物として手元に残るものです。
そのため、いい加減な仕事をすると「もっとこうすればよかった…」などの後悔もずっと残ります。
逆に、納得のいくものができるまで頑張ったときには、その分の達成感もひとしおです。
まとめ
「なんでこんなに頑張らないといけないのか」「誰のためにやっているのか」「もうこれでいいかな」とマイナスのことを考えてしまうときには、先のことを考えてみてほしいです。
後悔してもいいのか、人のため、自分のためになるのか。
まずは、技術がなくても気持ちがあるだけで充分だと思います。
今後も、誰のためにやっているのかを考えながら仕事をしていきたいです。