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惰性で続けていませんか?SNSの運用は定期的に見直そう!【自治体SNS】

みなさんこんにちは!広報担当ちひろです。
noteでは主に、広報に関する記事を投稿しています。
過去の記事は、ぜひ、こちらからご覧ください。


今回は、猿払村のソーシャルメディアを活用した情報発信について。
その中でも特に、更新頻度の高い「Facebook」について語っていきます。

ソーシャルメディアとは…
ソーシャルメディアとは、個人や企業が情報を発信・共有・拡散することによって形成される、インターネットを通じた情報交流サービスの総称です。
 ソーシャルメディアの形態には、SNS(Social Networking Service)・電子掲示板、ブログ、投稿サイト、情報共有サイトなどさまざまなものがあります。ECサイトのレビューや口コミもその一部と言えるでしょう。

図書印刷株式会社
「ソーシャルメディアとは?意味やSNSとの違い、ビジネスでの活用について解説」より引用


猿払村が運用しているソーシャルメディアとその特徴

現在、猿払村では「Facebook」「Instagram」「note」の3つのソーシャルメディアを活用しています。

“公式”としてやっていくものなので、もちろんですが、好き勝手にアカウントを開設することはできません。猿払村では、『猿払村公式ソーシャルメディア運用規則』というルールを定めて運用しています。

それぞれのソーシャルメディアの特徴を簡単に説明すると…

Facebook

▼国内月間アクティブユーザー
2,600万人
▼特徴
実名性が高い。基本的には友人や知人と交流する場となっていて、身内要素が強い。また、ビジネスシーンでの活用も多い。
▼ユーザー層
30代以上から利用されている率が上昇している。若者の利用率が低い。
▼猿払村での運用
村のできごとやお知らせのほか、毎朝猿払村の風景や行事予定を発信。

おはようございます。 現在の猿払村の天気は曇り、気温は4.5度です。 気象庁は「曇り時々晴れでしょう。」と予報しています。 猿払村は、令和5年1月1日に100周年を迎えます。 その100周年を盛り上げるべく、昨日、役場庁舎前に懸垂幕を設置しました。 ぜひ、ご覧ください。 【本日の予定】 ちびっこ広場B 10:00 農村環境改善センター ロタウイルスワクチン予防接種 15:00 国保病院

Posted by 猿払村 on Monday, June 6, 2022


Instagram

▼国内月間アクティブユーザー
3,300万人
▼特徴
世界観が重要視されていて、きれいな写真や動画を載せるために行動を起こさせる。
▼ユーザー層
20~35歳の女性に多く支持されている。
▼猿払村での運用
主に村のできごとを発信。Facebookと異なる点は、写真を編集して投稿デザインを統一している。


note

▼国内月間アクティブユーザー
6,300万人
▼特徴
コンテンツの自由度が高い。コンテンツの販売が可能。
▼猿払村での運用
毎週木曜日18時に広報紙では伝えきれない、伝えられないような猿払村の情報を発信。

それぞれに特徴があり、ユーザー層も大きく異なります。
そのため、全てのメディアで同じ内容を発信するのではなく、「誰に」「何を伝えて」「どうなって欲しいか」ターゲットを意識し、どのメディアで発信することがベストなのかを考える必要があります。

猿払村の実態

冒頭でも少し触れましたが、ここからは、猿払村が最初に始めたソーシャルメディア「Facebook」についてお話します。

猿払村公式Facebookを開設したのは、平成26年12月。始めた当初の一番の目的は「猿払村をたくさんの人に知ってもらう」ということ。
そのためには、投稿頻度を多くして、とにかく色々な人の目に触れてもらおうと、1日も休むことなく、毎日1回は投稿をしていました。

毎日投稿の内容は、その日の「現在の天気」「天気予報」「行事予定」「村内の風景写真」。行事予定を掲載するということもあり、投稿時間は“朝”に固定。
また、毎朝投稿とは別に、行事があった際には、その様子なども都度発信していました。

そんな毎日投稿は、平成30年3月までの「3年3か月」続き、おかげさまで、猿払村の人口(約2,600人)を超えるフォロワーを獲得しました。

その後は、投稿内容は変わりませんが、毎朝投稿ではなく、土日祝日を除いた役場が開庁している日のみに変更して現在に至ります。

現状について思うこと

今年度から担当する部署が変わったことをきっかけに、開設当初から続けていた発信内容について、率直に感じていることなどを話し合ったところ、以下のような問題がでてきました。

  • 毎朝の投稿で、現在の天気情報を掲載していることもあり、その日に撮影した“朝”の景色しか投稿できていない。

  • 予定している行事が始まる時間(9時半くらい)までには投稿をしなければならないため、遠くまで撮影に行くことができない
    (役場から猿払村の端にある地域まで行くには、片道20分以上かかる…)

  • 同じような写真ばかりになり、毎日代わり映えのない投稿になってしまっているのではないか

以上が、実際に情報発信をしている担当者側の印象でした。
見ている人はこの問題点についてどう思っているのか…。
同じ気持ちなのか、思ったより気になっていないのか、満足してくれているのか…こればっかりは、実際に聞いてみないとわかりません。

そこで、今までやったことがなかった、Facebookについてのアンケートを5月16日から31日の間で実施しました!
「見ている人の年齢層」「毎朝投稿の認知度」「Facebookを見る頻度」「どんな投稿を見たいか」などをお聞きしています。

そこでの意見を少しご紹介すると、

  • 飲食店のオススメメニューや自然、歴史、文化のわかる観光情報を発信してほしい

  • 防災情報を発信してほしい

  • どんな人が猿払村に住んでいて、どんな活躍をしているのか見てみたい。人の顔が見えると親近感がわく。

  • 毎朝の投稿を楽しみにしている。写真で季節を感じられ、また行きたいと思っている。

  • 継続していることがすごいと思う

  • 村内向けの投稿の量に対して、村外向け投稿の間隔が空いてしまい見にくい

  • 写真が一部の地域ばかりで、猿払村の魅力が伝わりづらい

といった、たくさんの声がありました。
プラスの意見もマイナスの意見もありましたが、しっかりと見てくれている人がいるということがわかり、意見をいただいたことで、今後の運用方法の幅が広がりました。まだまだできることはたくさんあるということがわかったのは、大きな成果です。担当者で考えるだけでは出てこない内容も多く、意見を寄せていただいたたくさんの方に感謝しています。

今後の運用について

今後の運用については、アンケートの結果を基に、しっかりと方向性を決めて見直していきます。詳しいアンケート結果や実際にどんな投稿をしていくかについては、またFacebookで詳しくお話できればと思います。そのときまで、しばらくお待ちください。

続けることは大事だとは思いますが、目的を見失ってしまうと意味がありません。同じことを繰り返していると、目的はわかっているけど意識することができなくなってしまう。悪く言ってしまうと、ただ惰性でやっているような感覚になってしまうことがあります。私も実際にそうだったなと反省しています。
今回は、投稿する担当者が変わったというきっかけで、目的を再確認し、見直すことができましたが、本当は定期的にそういった機会を設けて、惰性に流されずに常に初心にかえって考えることが必要なんだと感じました。

特にSNSは流行り廃りもあるし、同じことを続けることがいいとは限りません。時代やターゲットに合わせて、どんな情報を発信するべきかを考えて、いろいろなことに挑戦していきたいと思います。
これからもどうぞよろしくお願いします。