\読んでもらえる記事とは/担当5年目の私が考える広報紙作成のウラ側
初めまして。
猿払村企画政策課企画係の“ちひろ”です。
ここでは、広報紙に掲載した際に反響のあった記事について、どうやって、何を考えて作成したのかをご紹介します。
広報作成の裏側を知っていただき、また違った視点で楽しんでいただければと思っています。また、同じように広報紙の作成業務に携わっている方には参考になれば幸いです。
自己紹介
初めての記事なので、まずは軽く自己紹介をします。
🏢所属
平成27年度 総務課総務係
平成28年度 産業課農政係
平成29年度~ 企画政策課企画係
✏️現在の主な仕事内容
・広報全般(毎月発行している「広報猿払」の作成、イベント等の取材など)
・統計調査 など
❤️好き
・甘いもの
・ゲーム
・寝ること
❌嫌い
・虫
・大きめのニンジン
企画政策課企画係に所属してからずっと「広報猿払」の作成を担当しています。
令和2年度に行われた北海道広報コンクールの町村の部では、ありがたいことに入選をいただきました!
詳しくはこちらをご覧ください。
広報猿払で反響のあった記事
さて、ここ最近で広報猿払に掲載した記事の中から反響の大きかったものについて掘り下げてお話ししていきたいと思います。
今回お話しする記事がこちら。
(キレイな画質で見たい方はこちらからご覧ください。)
5月号に掲載した『食の足跡』コーナーの「一度は食べてほしい!私の推しパン」特集です。
猿払村で大人気のパン屋「焼き立てパンの店カシェ」さんの数ある商品の中から、広報担当の職員がそれぞれのおすすめを紹介する内容となっています。
掲載後は、住民の方から「広報を見てパンを買いに行った」(一番嬉しい言葉…!!)「あのイラストすごい似てるね!」などといった声がありました。個人的な話になりますが、私の祖母が「あのパン好きだったんだね」と言い、私が紹介したパンを買って来てくれました。
どうしてこの内容にしたの?
掲載意図は大きく分けて2つです。
この『食の足跡』というコーナー、始めた当初は、お店で食べられる食事を紹介することがほとんどでしたが、現在は、外出が自粛されたり、感染症を気にして人が集まる場所に行くことを避ける人が多くなったり、今まで通りの「お店に行って食べる」ことを推奨するような記事は載せられなくなりました。
そんな状況ですが、猿払村には外食しなくても楽しめる食があるということを伝えたいという思いがありました。
記事を見たことをきっかけに、お店に行く人が増えてお店の応援に繋がればいいなと、シンプルですが一番強く思っていたことです。
目につく記事にするには
どのように掲載すれば、目について見てもらえる記事になるのか。
悩んだ結果、タイトルやデザインなどを次の通り工夫してみました。
ただ単にオススメのパンを並べるよりも、「〇〇がオススメするパン」として人を出して紹介したほうが、親近感や共感、安心感が出るのではと考えました。そのため、タイトルも『一度は食べてほしい!私の推しパン』としてキャッチーになるよう意識しています。
パンの紹介文章も、それぞれの言葉で「どこが好きなのか」「おすすめの食べ方」などを書き、個性を出しました。
パンを紹介する記事なので、全体的に温かみのある色を使い、ナチュラルで手作り感のある雰囲気を意識。
フォントも丸みがあり手書きに近い形をしている『マメロン』を使用しています。(私の推しフリーフォントです!)
ナチュラルなデザインは、親しみやすさを表現するのに有効だと思います。
お店に行く人が増えてほしいということを一番に考えると、紙面で重要な情報は、紹介するパンの写真だと思います。ぱっと見たときに最初に目につき、「おいしそう」と思ってもらえるかどうか…
パンは、ごちゃごちゃしないように切り抜き写真にしてみました。
作っていく途中で気づいたのが、紹介者の顔写真を使うと全体的に濃くなり、パンを見てほしいのに、情報がすっと入ってこない印象に…
そこで考えたのが、写真をイラスト化することです。
(↓『はっぴいえんど』のジャケットみたいになりました)
こうすることで、一番伝えたいパンの情報の邪魔をせず、意識していた紙面の雰囲気に合うようになり、まさに一石二鳥でした。
ちなみにイラストは、iPadで『Procreate』(有料)というアプリを使って描いています。無料のアプリだと『アイビスペイント』がオススメです。
撮影した写真をトレースしているだけなので、難しそうに見えますが意外と簡単にできます。
広報紙づくりに正解はない
広報紙を作成するにあたり、どんなことを考えて作っているか色々と書きましたが、「こうしたほうがいい」という感覚は人それぞれだと思います。
私が常に考えているのは、見る人がどう思うかです。
ただ、作っていると「スペースが足りないから少し文字を小さくしようか…」など考えたり、意外と忘れてしまいがちです。
これからも、見てくれる方のことを考えながら、見やすい広報紙をお届けできるように頑張っていきたいと思います。