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北国のもらいもの文化について

こんにちは!地域おこし協力隊の山口です。前回のnoteでは大自然が豊かな猿払ならではの暮らしについて色々な観点から述べました。


その話の中で食糧を色々もらうとお話をしましたが、
今日はそちらを詳しくお伝えしようと思います。
面白いくらい本当~に色々もらうんです!

田舎ながらの文化だなぁと思いつつ、
もしかしてこうゆうとこから来てるのかな?
という考察もしていますので是非ご覧ください。



今までの戦利品

さっそくですが、私や地域おこし協力隊の同僚が猿払村に移住してから
今までの間もらってきたものを軽~くご紹介をしましょう!

いくら醤油漬け
蟹(もちろん甲羅付)
蟹の刺身
シャケの半身、釣った魚の半身
ホタテ(もちろん殻付)
ミルク豆腐(酪農家さん自家製)
野菜(パートのおば様方自家製)
お菓子・惣菜
蛸入りカレー、シフォンケーキ
アスパラ
・・・etc


やはり魚介類は大量にもらいます笑
ホタテはもちろん新鮮な殻付きの状態
食べ物が美味しいだけで、得られる満足感は十分!
加工品に関しても牛乳や鹿肉などもらうことも多いです
もちろん、スイーツの類もたくさんもらいます

中でもホタテは何度もいただく機会があって、
おひとり様用の冷蔵庫だと正直間に合いません💦
最近はもう1つストック用の冷凍庫を購入しようか検討中です。


そもそもなぜそんなに
食料をもらったりあげたりの文化があるのかと言いますと、

まず海鮮ものに関しての最大の問題はあしが速いことです。
せっかくの新鮮な魚介類は鮮度の高いうちに周りに配り歩く。
むしろもらってくれないと困るのよぉ~という話もよく聞きます。
こういうところは漁師さんが多い地域の特徴といえますね。

野菜に関してですが、
宗谷地方はそもそも酪農が盛んな牧草が育つ地方です。
野菜は産業としてあまり発達していない状態なので、
各自のご家庭で菜園を行う文化があります。

ご年配の方も多く、朝からしっかり野菜の状態を見て大量に生産。
個人宅ではそこまで処理しきれないので、
魚介と同じく周りに配り歩くというサイクルができあがっています。


また、酪農家さんや漁師さんなどの漁業関係者の人達が多いということは、基本的に一人ではできない作業であり、
家族経営や親族経営で成り立っている産業が多いということです。
つまり、大量に取れたものや余剰分は周りの皆んなにあげるような関係性が古くから構築されているといえます。


あと個人的に思っていることですが、
北国の特徴である『雪が厳しい環境下』
ということもあるのではないかと感じています。

どういうことかといいますと、
自然が猛威をふるうような環境、しかも雪に閉ざされる期間があるということは、その中で暮らしていく人たちは必然的にある程度の協力関係が必要になってくるということです。

そういった環境の中で暮らしてくにあたってある程度の協力体制が成り立つのは当然の成り行きといえるかもしれませんね。

これがいわゆる、
一部地方ではご新規さんを受け入れないような体質
ということであったりするのかもしれませんが、
猿払の場合は人口は少ないけど面積が広いという特徴を持っていて、
一口に同じ村の中での酪農家や漁業関係者といっても
地区によって組織分けが異なることもあります。
この人口密度の低さが理由で、
「猿払村全体で徒党を組まなければ!」
という程にはならなかったのかな?と思います。

なんとなく、人との距離の取り方が上手だなぁと思うのは
こういったこともあるのでは?と勝手に想像しています。


琵琶湖の大きさを考えると、本当に広い村です。そして本当に人がいないんだなと笑


もらいもの文化を通じて考察

この田舎ならではの関係性が面倒という人もいるでしょう。
それは人の感性にもよると思うので私には何とも言えない部分ですが、
少なくとも私は嫌いじゃないです。

ちなみに、私は元々人と関わるのはそれほど好きではない人間です笑
仲良くなるには結構時間のかかるタイプだと自覚していますし、
広く浅くよりかは狭く深い関係を好みます。
自分でもちょっとクセの強い性格だなという感じですが、
ここでの生活は快適です。


まだ、1年しか住んでないじゃないか
あとで考えは変わるかもよ?


確かに、そうかもしれません。
まだいい面しか見てないのでは?ということもあるでしょう。

それに関しては、地域おこし協力隊としての任期が終わった後も住み続けていけばはっきりするでしょう。

しかし、私ももう30代後半。
一時は一店舗の店長も勤めて、面接においても色々な人を見てきました。
人を見る機会に関しては、前職でいい経験をさせてもらったと思っています。

その時に感じたことは、

最初に感じたその人の“印象”自体は何年経っても変わらなかったな
ということです。

意外なギャップや本人がまだ出していない部分などは別にして、
なんとなく話した感覚で「この人こんな感じかなぁ」という印象自体は、
その後一緒に働いてみて大きく変わるということはありませんでした。

1年近くが経過して、私が猿払の人たちに抱いている印象

「大人しくて引っ込み思案だけど、
話してみるとクセがあって面白い人が多い」

というこの感じはきっと何年たっても変わることはないと思います。
その中で、主に仕事でのプロジェクトを通して
この人とは深い関係でいたいなと思える人たちにも出会いました。

確かにまだいい面しか見ておらず、ちゃんとした苦労というものをしていないのかもしれません。しかし、


まぁ、なんとかなるかな笑


楽観的ですが、
自分の持つ行動力と
狭く深い関係でいたい人たちに恵まれた故の発言と思ってください。
そもそも100%自分の理想通りのことが実現できるなどとは思っていません。そういった人たちと少しづつ、抱えている課題について向き合うというのは大前提です。


次回の更新は9月頃を予定

ここまで、北国のもらいもの文化のお話から
ちょっとずれてしまいましたが、
最後までお読みいただいてありがとうございました。
好きやフォローをしていただけると励みになります。
次回の更新は9月です。お楽しみに!

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